イヤイヤ期に励まされる

5歳の娘が絶賛反抗期だ。

保育園登園前や出かける前に、まったく準備をせずに絵を書いている。ときには塗り絵をしたり、ただひたすら寝転んでいたりもする。注意するとすかさず言い返してくるか無視してやり続けるのだ。あまり子育てでムキーッとならない方だと思っていたのに、毎朝怒っている自分がいる。別に機嫌が悪いわけじゃない。娘の場合、機嫌のいい・悪いと準備をしないのとは必ずしもイコールではないのだ。

「好きなことをしているときは邪魔をしない」「子どもが自分から行動するまで待つ」本やサイトで読んだ子育て論のアレコレが頭に浮かび少しの罪悪感に襲われるものの、そんなことをしていたら、いつまでたっても保育園にはたどり着けないよ。


イヤイヤが激しかった1歳後半〜2歳のころ。あの頃は小さかったし言い返されることもなかった。今思うとかわいいもんだったよな〜と当時の画像を眺めながら感慨に浸る……つもりが思い出したよ。ぜんっぜん楽じゃなかったことを。なぜか私以外の人には「おはよう」の代わりに「イヤー」「ガリー(ひっかいているつもり)」と言い、自分の決めた人以外が靴を履かせたりベビーカーにのせたりすると泣き叫んで抵抗……。

育児系の何かでイヤイヤ期の対処法として「◯◯と◯◯どっちがいい? と選択肢を与えて選ばせるといい」と読んだので試してはみたけど、まったく効果なし。

くいしんぼうだったので、外食はしやすかったのがせめてもの救いだった。


あの頃と比べると、普通におしゃべりしたり、お手伝いしてくれたり、できることが増えたもんだ。私は怒ることが増えたけど、笑うこともぐっと増えた。先週は娘の提案で「バイキング(ブッフェ)ごっこ」をしたけどなかなかおもしろかった。


中学生くらいになって本格的な反抗期がやってきたころに、今の反抗期のことも甘酸っぱく思い出すのかもしれない。

おかっぱ雑記

ライター 畑 菜穂子のブログです。仕事のことや子育てのことなどを綴っています。

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